カードゲームを使って子どもたちがいじめについて考える道徳の授業「ゲミワ(ゲーミフィケーションワークショップ)」が7月9日、静岡県森町の森町立宮園小学校で実施されました。講師は元公立小教員で公益社団法人 子どもの発達科学研究所の青山智士研究員。2〜6年生の4学年4クラスで、計約100人の児童が参加しました。教員経験が豊富な青山研究員の声かけに、子どもたちは目を輝かせ、積極的に取り組んでいました。
「emiji」で学年に合わせたグループワーク
授業では、いじめに向き合うためのカードゲームシリーズ「emiji(エミジー)」を使用。学年の発達段階に合ったカードを選び、3〜4人ごとのグループワークが行われました。
2年生にはキャラクターカードで遊び感覚でいじめについて考える『クラスピ』を導入。4・5年生では被害者や加害者、傍観者の視点に立って考える『シンキングエラーカード』『やはた行動カード』を、6年生には居心地のよいクラスづくりを目指す『学校風土向上カード』を活用。それぞれの学年に応じたゲームを通して、角度を変えながらいじめについて考察しました。
「ぴったりの内容」と担任も手応え
授業を終えた児童からは、「傍観者になったら早めに『やめなよ』と言って解決することが大事だと思った」(4年生)、「シンキングエラーは誰にでも起こるということに驚いた」(5年生)、「相手が嫌がっていることをもししちゃったら、すぐに謝りたい」(5年生)と、いじめ問題を自分ごととして捉えた感想が聞かれました。
クラス担任は「クラスの仲が良いからこそ、言葉が行き過ぎる場面がある」とし、「この子たちにはぴったりの内容でした」と手応えを実感していました。
今回、授業で使用したゲミワのカードゲーム「emiji」シリーズの詳細や、いじめ予防に向けた授業づくりのヒントは、下記ゲーミフィケーションワークショップ(ゲミワ)ページでご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。
子どもの発達科学研究所 ゲーミフィケーションワークショップ(ゲミワ)