子どものための 学校風土調査

子どものための学校風土調査

学校の雰囲気について、児童生徒が無記名でアンケート調査に回答することにより、科学的に正確に評価することができます。
学校全体の学校風土はもちろん、学年やクラス単位で学校風土をチェックすることができ、それぞれの強みと弱みが明らかになります。
学校風土は、児童生徒の様々な問題の予防だけでなく、学力や教師のメンタルヘルスとの関連が明らかになっていることから、学校風土の確認と向上の取り組みは、学校の責任として重要であると考えられます。

子どもの発達科学研究所による学校風土調査の3つの特徴

  • 日本で唯一、信頼性と妥当性が科学的に検証されている、学校風土を測定する尺度を使用
  • 子どもの発達科学研究所では、これまでの研究によって結果の正確な評価が可能
  • 調査対象群の集団としての強みと弱みを明確化できる

学校風土調査の仕組み

学校風土の向上は、不登校、いじめ、子どものメンタルヘルスの悪化に対する予防効果があると同時に、学力の向上、教師のメンタルヘルスの安定など、たくさんのポジティブな影響があることが既に多くの研究によって証明されています。学校が、児童生徒にとって安心安全で、彼らの未来にポジティブな影響を与える存在となるためには、良い学校風土を作らなければなりません。

「学校の持つ全体の雰囲気」というと、曖昧で人によって捉え方が違うもののように思われるかもしれませんが、これまでの研究から、学校風土は測定できるものであり、そのためにはどのような調査を行うべきなのか、わかってきました。研究所が提供する学校風土尺度は、文部科学省委託事業「子どもみんなプロジェクト」で開発されたものを元としており、日本で唯一、信頼性と妥当性が科学的に確認されているアンケート調査です。また、子どもの発達科学研究所ではこれまでも同調査を行い、蓄積されたデータや研究分析によって、回答結果を正しく評価することが可能です。

学校風土を4つの側面で評価

学校風土調査の効果

  • 1学校ごと、学年ごと、学級ごとに、学校風土の強みと弱みを分析できる。
  • 2分析結果によって学校経営や学級経営上、何に重点を置くべきかが分かる。
  • 3学年、学級の環境におけるいじめリスクの有無について判定できる。
  • 4学校風土が向上すれば、不登校、いじめ、子どものメンタルヘルスの悪化に対する予防効果がある。
  • 5学校風土が向上すれば、児童生徒の学力の向上、教師のメンタルヘルスの安定など、たくさんのポジティブな影響がある。

学校風土を向上させるには

学校風土を向上させる鍵は、教師の行動にあります。これまでの研究から、エビデンスのある前向きな行動支援を行うなどいくつかの教師行動を徹底することと、その取り組みについて家庭や児童生徒にも周知することで、学校風土が着実に変化していくことが分かっています。こうした変化には少なくとも1年から1年半を要しますが、一度向上すると定着しやすく、同時にそのポジティブな影響は長く持続するとされています。

海外には、保護者が我が子の学校選びの参考にできるように、学校風土の状況をいじめや学力の状況と一緒にWebサイトで公開することを義務付けている国もあります。学校風土の確認と向上の取り組みは、学校の責任として非常に重要であると考えられています。