こころとからだの連絡帳 デイケン
学校現場で毎朝、行われている「朝の健康観察」をデジタル化したツールです。
毎朝、児童生徒が端末から体調や気分を入力し、それを担任、養護教諭、管理職などがチェックできる仕組みですが、この項目は全て科学的根拠(エビデンス)があり、一人一人の体調や気分の変化により、様々な問題のリスクを分析し、教師にアラートをあげることができます。
また、いじめ等の問題を抱えたとき、すぐに援助要請ができる仕組みも提供しています。
デイケンの4つの特徴
- 毎朝1分程度の簡単な入力で、子どもの心身の状態を把握し、必要な支援に早期対応が可能
- 研究成果に基づき、最適なタイミングで支援アラートを発出できるよう、常にバージョンアップ
- 「相談ボタン」で、声に出せない子どもたちのSOSもキャッチアップし、担当、学校へ伝える
- 弊所の他ツールと連携し、子どものメンタル状態や、取り巻く学校環境まで多面的なアセスメントが可能
デイケンの仕組み
通常、先生方は紙媒体を用い、直接的なやり取りを行うことで、子どもの健康観察や相談ニーズの把握を行いますが、表面に現れにくい子どもの心身のリスクを見逃さずに把握することは大変困難です。また、手書きや手入力、集計の煩雑さ、また記録のもれや散逸などのリスクがあります。
デイケンを使用することで、毎日の健康観察をデジタル化し、子どもたちから、心身の健康に関する内容や先生への相談希望の有無について回答を得られます。デイケンでは、先生方は、クリック一つで、回答結果を即時に知ることができるほか、蓄積されたデータの自動分析から、自動的に、子どもの心身のリスクや介入支援が必要なタイミングについて知ることができます。
データ分析による心身のリスクの判断は、先行研究によって導かれたエビデンス(科学的根拠)に基づいています。先生方は、従来から行ってきた子どもとの直接的なやり取りに基づく判断に加え、デイケンの情報を客観的な指標として用いて、子どもへの支援を行うことが可能です。
デイケンを使えば使うほどデータが累積されていきますので、より精度の高い判断が可能となります。先生方の介入支援行動を記録する機能も備えていますので、介入支援の記録の客観視、共有化が可能となります。
また、子ども自身は、自分のデイケンのこれまでの結果を一覧で見ることができます。子どもが、自分自身の心身の健康状態に関心を持ち、積極的に健康の保持増進を図ることを促します。
デイケンの効果
- 1先生方は、子どもたちの心身の健康状態の情報を、手間をかけずに正確に把握することができます。
- 2子どもたちが困りごとや相談を、先生方に気軽に伝えられるため、子どものニーズの把握が容易になります。
- 3子どもの心身のリスクが可視化されるため、先生方が支援のタイミングを逃しません。
- 4子どもたちは、自分のデイケンの結果を振り返ることで、自分自身の心身の健康状態に関心を持ち、積極的に健康の保持増進を図ることができるようになります。
- 5子どもの心身のリスクに対して、早期に効果的な支援を行うことが可能となります。
- 6子どもたちを傷つき体験から守り、心身の状態の悪化から生じる子どもの発達の問題(不登校やいじめ、問題行動など)を予防できる可能性が高まります。
- 7先生方の生徒指導や特別支援の負荷の軽減、先生方のメンタルヘルスの悪化予防につながります。
デイケンを支える研究とエビデンス
デイケンの開発は、科学的な研究に基づいて行われています。
これまでの研究で、小中学生の中でも、一定の割合でメンタルヘルスの悪化が見られることが分かっています。メンタルヘルスは抑うつ傾向や不安傾向として示されますが、こうしたメンタルヘルスの悪化が、不登校や引きこもり、自殺や暴力行為などの発達上の問題の前兆として表れることが多いことも明らかになっています。
更には、子どものメンタルヘルス(抑うつ・不安)と体調は連動することが指摘されています。
子どもの発達科学研究所のデータ分析においても、デイケンで用いている体調や気分の項目の回答と、メンタルヘルス尺度(PHQ4)の回答では、相関が示されています。
つまり、体調のデータを積み上げることで、メンタルヘルスの悪化を把握することが可能なのです。
子どもたちの身近にいる学校の先生や支援者、保護者の方が、子どものメンタルヘルスの悪化を早めに捉え、適切な支援やケアをすることで、子どもたちを、発達上のリスクから守ることが可能となります。デイケンは、こうしたエビデンス(科学的根拠)に基づく取り組みを強力にサポートします。
デイケンのポイント
児童生徒について
1
簡単に回答できる質問項目と選択肢
2
短時間で完了するので続けやすい
3
自分の心身の健康状態を振り返り
先生について
1
リスクに応じてアラート表示
2
介入支援の選択肢を提示、
チェック入力で記録
3
介入支援が必要な児童生徒を
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