非認知スキル教育プログラム「MELOG(ミーログ)」
はじめに
このページは、今回ご協力をお願いする「非認知スキル向上に関する介入研究」について、研究対象者(小学校5年生の児童)の代諾者(研究対象者が未成年の場合は、その保護者)の皆様のために、分かりやすく説明することを目的としています。
この研究は、子どもたちの健全な発達を目的に、エビデンス(※)のある教育プログラムの開発を目指しています。説明文書をよくご覧の上、学校から渡された同意書への署名と提出をよろしくお願い致します。
※エビデンス:証拠の意味。ここでは、教育の効果について、科学的に証明されていることを言います。エビデンスのある教育プログラムの採用は世界中で始まっていますが、日本では開発も取り組みもまだまだ十分ではありません。
詳細は「研究計画書」および「説明文書」をご覧ください。
ご参加いただける場合は「同意書」に、研究協力者であるお子様と、代諾者である保護者様、それぞれの場所に署名した上で、学校に提出してください。
この研究の目的及び意義
子どもたちの今と未来の幸せは、保護者はもちろん、私たち社会の願いです。
OECDをはじめとする世界の研究では、子どもたちの発達上にあらわれる問題を予防し、将来の幸せを実現するために、子どもたちの非認知スキル教育が必要だと言われています。
非認知スキルとは、認知スキルが漢字の習得、計算など、教科学習に直結するスキルを指すのに対し、それ以外のスキル、例えば、自分のことを理解する(メタ認知)スキル、感情コントロールスキル、コミュニケーションスキルなどを言います。
こうした非認知スキルを育てる教育プログラムについて、海外では効果が科学的に証明されているものが多く実施されている一方、日本では学校現場の忙しさ、日本国内でのプログラム開発が進んでいないなどの理由により、ほとんど実施されていません。
本研究は、ワークブックを活用することで簡単に行うことができる非認知スキル教育プログラムを学校の教育課程の中で実施することの効果を証明し、日本における非認知スキル教育の促進を目的として行います。
非認知スキル向上教育プログラム「MELOG(ミーログ)」とは?
非認知スキル教育プログラムMELOGは、自分の感情及びその感情への対処方法について、改めて認識したり新たな対処方法を学んだりするものです。「うれしい」「イライラする」「しんぱい」などの感情、気持ちについて、自分がどんなときに起こるのか、どのように対処するのかを改めて考え、より良い感情のコントロールについて学び、他人の気持ちを考える力を育てます。
研究に協力する上でお願いしたいこと
学校から配布された同意書に、研究協力者であるお子様、代諾者である保護者様、それぞれの場所に署名をし、学校に提出してください。(学校でも、子どもたちに対し、先生から研究についての説明があり、同意が求められます)
研究に協力することにより、以下のことが行われます。
- 子どもたちには一人一冊のワークブック(絵本)が無料で提供され、そのワークブックを使った授業に参加していただきます。(授業は学校の先生が行います)
- 授業は2024年の10月〜11月、もしくは2025年の1月〜2月のどちらかの時期に行われます。どの時期に行うのかは、校長先生や研究者が相談して決めます。(お子様、保護者様が選択することはできません)
- 授業の前後など、計4回、非認知スキルのことについてのアンケート調査に協力していただきます。
研究協力の同意をしない場合
研究協力の同意をしなくても何の不利益になることはありません。
MELOGの授業に参加して、研究には同意しないことができます。MELOGの授業は、学校の教育課程の一環として行われますが、授業にも参加させたくない場合は学校に相談してください。別の授業、活動に参加していただくなどの対策を取っていただけるようにお願いしてあります。
またアンケート調査には回答するが、そのデータを研究に使わないようにすることも可能です。詳しくは学校、担任の先生と相談してください。
なお、はじめは研究に協力したものの、あとで気が変わって研究協力を取りやめることもできます。その場合は「同意撤回書」を提出していただきますが、詳しくは学校もしくは(公社)子どもの発達科学研究所まで問い合わせてください。
研究データについて
お子様が回答したアンケート結果は、個人を特定できない形に加工した上で、研究に利用されます。誰がどういう回答をしたのか、決して特定されることはありませんので、ご安心ください。
研究結果について
研究の結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、あなたのお子様のプライバシーは守られます。また、このホームページで、研究協力者及び代諾者の皆様に向けて、研究結果を報告する予定でいます。
詳しくは、以下の文書をダウンロードしてお読みください。
ダウンロード資料
- ①研究説明書:保護者の皆様向けの説明書です。①研究説明書
- ②同意書:研究協力者(お子様)、代諾者(保護者様)用の同意書です。同意いただける場合は、学校から配布されたものに署名して提出してください。ご協力のほど、よろしくお願い致します。(この用紙をダウンロードして使用することも可能です)②同意書
- ③同意撤回書:あとから研究協力を止めたいときに使用するものです。③同意撤回書
- ④(参考)研究計画書:研究の正式な計画書です。なおこの研究計画書は、浜松医科大学生命医学・医学系研究倫理委員会の承認を受けています。④(参考)研究計画書
- ⑤(参考)子ども用研究説明同意書:学校での説明で使用するものです。⑤(参考)子ども用研究説明同意書
研究組織
研究代表機関:浜松医科大学子どものこころの発達研究センター
研究代表者:千住 淳
共同研究機関:公益社団法人子どもの発達科学研究所
研究責任者:大須賀 優子
お問い合わせ窓口
不明な点がございましたら、お問い合わせフォーム、またはメール、電話にて、ご連絡ください。
お問合せ窓口:公益社団法人 子どもの発達科学研究所
お問い合わせフォーム:https://kohatsu.org/contact/
電話:053-456-0575 9:00~17:00(土日祝、年末年始を除く)
E-mail:info@kohatsu.org